
桜も粗方散りかけた奈良の街。友人ら4名でぶらぶらと巡る。頭上には雲ひとつなく爽やかそのもの。残念ながら桜ではないが半年振りの会話に花が咲く。奈良といえば奈良町。昔はどこの町もこんなだった。よく見る町屋だが、いつもは内部の大きな梁や柱に目が留まりがちだが、今日は裏庭から見た奥行きのある長い瓦屋根に私が8歳くらいまでの幼い日を過ごした大分時代の家をふと懐かしく思い出した。
そうそう、この奈良町のある民芸館で、あのスマトラ沖大地震の募金活動をしている若い方がいた。門を入っていきなりはお金は出しづらかったので帰りにポケットを探ると500円玉らしきものが指先に感じたので早速募金箱に入れると、正確な言葉は覚えていないが「有難うございます。これはあちらで復興に有効に使わせていただきます。」と、しっかりした返事が。こちらもつい「では、よろしくお願いします」と答えてしまった。この日の空のごとく爽やかな瞬間だった。