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主夫、大根玉葱抱え書店を覗く

近くのスーパーの青果の朝市で買い込んだ大根やらタマネギやらを詰め込んだ袋を両手に抱えての帰り、小さな書店があるのだが、手に袋の重さが食い込んでくるし少し手休めにと覗いてみた。いきなり正面に大量に平積みされた本に目が留まった。
それは「禅的生活のすすめ」といい、翻訳本でそもそもの著者はティク・ナット・ハン(ベトナムの禅僧、臨済宗らしいが)という。既に発売は3月10日と日は経っているが、5月8日の朝日新聞に書評(評者作家天外伺朗氏「本書の本当の深さは、実践しないと心に落ちないだろう。世界中のすべての指導者、戦闘的な平和運動家に読んでほしい。まず自分の心の平和がつちかわれない限り、より良い社会は望むべくもない」)が載っていたらしい。反響が大きかったのかもしれないが、今日まで私は全く知らなかった。
1ページ目だけざっと読んでみた。平和、非暴力について語っていた。普通、平和だの非暴力だの言うと、一般の社会通念では、軟弱、弱腰の類の評価を受けてしまうのであるが、平和、非暴力を実行するのは勇気がいる。戦時中なら尚更だ。というような言葉は正確ではないがそのような内容から始まっていた。
インターネット上に、この本の出版元からのメッセージであろう。こう書いてあった。
 『人は誰でも心に傷を抱え、その苦しみに耳を傾け理解してくれる人を求めている。ベトナム戦争を終結させ、今世界的にもっとも影響力を持つ禅僧が説く、あなたの心に、家庭に、コミュニティーに、そして全世界に平和が訪れるための、実践的な教えと心のトレーニング。各方面より良書中の良書とのお褒めの言葉を頂戴しております。心より御礼申し上げます。 』と。売らんがための営業文句と若干差し引いて考えても、いい本ではないだろうか。文章も平易で読みやすい。
by kpage | 2005-06-14 11:44 | ■身近の話題