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結構すごい

閘門(こうもん)とは2つ(とは限らないかもしれないが)の水門で 川の水位調整を行い、水の違う河川を行き来する為に作られたものである。パマナ運河などはその巨大なものである。
さて、少々引用頻度多く書いて申し訳ないが、秀吉は伏見に巨大な伏見城を築いた。が、今は家康に破壊されない。そして秀吉の伏見でやったことに巨椋池(昭和16年に干拓が終わり今はない)のことがある。秀吉の意図は今もって全く分からないらしいのだが、当時琵琶瑚を発した宇治川は急流のまま巨椋池に流れ込んでいたそうである。ところが秀吉はなにを思ったのか長大な槙島堤というものを築いて、宇治川を北へ迂回させ、巨椋池と切り離した。理屈の方私にはよく分からないが、宇治川はこのために流速を減じて、土砂を伏見湊あたりに堆積させ、その結果船溜りとの船の出入りに支障をきたすようになったらしい。治水土木に関しては秀吉はアホだと断じている方もおられるが、ともかく、これを解決する為に作られたのが「北風閘門」であった。大きな鉄製の水門、底からの水の給排水、閘内の船の移動これが全て500名に上る人足の力であるのは、まあ、想像は付いた。驚くべきはその仕組みの全てが地下にあり、一見だれもいないかのごとくであったということである。これが本当ならば当時としてはすごいことだ。(第18話の感想)
by kpage | 2005-05-05 00:17 | ■花はさくら木の感想